バレエでは、レッスンの間に教科書も黒板もノートもありません。
何かを見て確認しながら進行することはなく、全てが自分の
聞く力と記憶力が頼りです。
そして
見る力が時々。
それに積み重ねて得ていく感覚力
が必須になってきます。
いずれも養われます。
しかしながら、子どもたちに力をつけてもらうようにこちら側が工夫をしていく必要性は大いにあるなと...考えます。
クラスに応じて伝え方は分けてはいましたが、
子どもの聞く力を上げていくには大人側の言葉選びと話し方次第と痛感するのです。
ここ最近2ndA Class以上のクラスにおいて「話している内容が実はわからない?」「掴めていない?」のではないだろうか?と思い、順にバレエノートの書き方を元に聞き取りをしながら特に感じました。
Pre・1st・2nd B Class までは、
指示は短く、要点を伝えます。
やるべきことに関しては、順序よく記憶に残りやすいように一回につき5文字以内程度で指示できるように考えています。
Preさんは、本当に難しい(笑) YUKiセンセイは日々学びです。
2nd A Classになると
レッスンの内容も濃くなってきます。そのため、まずはレッスン後に自分たちでレッスンで習ったパの名前等々ノートに書く。そして言われてた注意を思い出せるだけ書き出す。
というトレーニングを入れるようにしました。
これは、現在semi3rdの子がなかなかレッスンの内容に追いつけていけない様子を見て、閃いたことでした。(追いつけそうなのに追いつけない) また、彼女自身がこのノートの書き方をしっかり遂行してくれたことで見えてきたことです。
相当数のパの名前が増えるだけではなく、動きもなっていくためレッスン中に「聞く力」を発揮し「記憶しておく力」(ワーキングメモリ) も必要となります。わからなかったことは、次のレッスンで聞き取ろうとする!と言う意欲に繋がると、集中力も上がってきます。そうすることで、子どもたちの成長が著しく変化しています。
3rd以上になると、
上のノートのこと+・・・要点は自分で掴む!!トレーニング
① レッスンの中でアンシェヌマン(パが幾つも連なり 文章のようになる動き)を即座にお覚え、トライします。その中で生徒側は「注意」をもぎ取って力をつけていくのです。しかしながら、この「注意」があっちこっち飛ぶため、何を聞けばいいか 聞いたことのどれが大事で今何を一番にすべきかわからず その場では右往左往してしまうのです。
聞いても動きに反映させなければ聞いたことになりません。
聞いたことを実行させるための練習ですね!
→ レッスン時間内では、センセイが「強調していること」あるいは「自分が絶対に間違いやすいこと」「不慣れなこと」にのみ集中し動きに入れる。
ことを伝えています。
② どこが大事か、何の話なのか、要点を掴む練習のために
時々、レッスンに纏わることやバレエに関係すること、子どもたち同士のことをレッスン前にシェアする時間を設けます。その中で伝えたい内容は2つか3つまでに絞る。+(敢えて)ちょいと脱線話を入れる
そして、最後に確認をするのです。
「何について話したでしょうか」
と・・・。
わかっていても、言葉でまとめることができない子も
脱線話が気になっちゃった子も
様々な回答が得られて面白いのですが(笑)
みんなでシェアすることで「なるほど」と応え方も要点のまとめ方も、学んで欲しいなと思っています。
聞く時に、次は意識をしてみよう!!と思って聞けると段々と掴めてくると思います。
人の話を聞くって、予期せぬことの連続。トレーニング(経験)が大いに必要だなぁって思う今日この頃です。
最後に、バレエは聞く力と感覚が必要です。そしてバレエに必須の音楽は耳から。
ぜひ、音楽を日常の中でたくさん聴いてください♪
レッスン風景は2nd ABです。
********
子どもたちそれぞれに優位なものが違います。
視覚優位・聴覚優位・感覚優位
それを元に、子どもたちの導き方も個々に少しずつ変えています。

Commentaires