なびくスカート
高校生
体型維持がとても難しい時期でもあります。
それともう一つ、バレエ以外の面でもいろんなことが日々起こる中できっと、彼女たちは葛藤したり今までは感じたことのなかった現実とも直面する時期です。
その中で、自分自身は一体どんな人間なんだ
って、探していく時期でもあります。
中身も見た目も。
バレエの時間を通して、彼女たちがもう少しいろんな感情を取っ払って自己陶酔してみても良いのではないかなと思うところがありました。
小さい頃からバレエを続けていて、「バレエ」の時間がどれだけ厳しいかということもよくわかっている子達です。高校生になった今だからこそ余計に、それもわかっているからこそ真面目に真面目にレッスンに取り組んでくれていることはもう十分すぎるほど伝わっています。
今日は、一つウエアアイテムをそれぞれに取り入れてみる提案をしました。
【巻きスカート】
これを取り入れてみることで彼女たち自身の気持ちがもっとポジティブに、そして今まで以上に楽しめたら踊りたい気持ちももっと生まれるのではないかなと思ったことが一つ。
そしてもう一つ。
【巻きスカート】が似合う自分を探すこと。
優雅に美しく。
立ち姿やポーズの一つ一つを自分自身で研究してもらえたらと思います。
そこからやがてまた、スカートを取っ払って美しさを追求して行ってみよう!と目標ができたら嬉しいです。
今はひとまず、
自分の体型を隠すアイテムとしてではなくて、スカートを取り入れることで「踊る気持ち」がポジティブになるきっかけとなるのであれば、つけるべきではないかと2人にはお話をしました。
まっすぐに理解を示してくれる彼女たちだからこそ、今書いたことをそのままお話ししました。
そして、今はきっと自分自身にも体型にもなかなか自信を持てない時期かもしれないけれど、だからと言って過度なダイエットは無意味なことも伝えています。
必ずや、彼女たちならば体型の変化も落ち着く時がやってきます。
その間、自分の体の変化も受け入れながら、食べたものも時々チェックしながら毎日を送ってみることを伝えています。
今食べたものが、すぐに変化につながるわけではありません。
継続してみていかなければ、わからないことでもあります。
巻きスカートをつけて、もっと意欲的にレッスンも受けられるのであれば、きっとそれは踊りにも体型にも変化をもたらしてくれると思います。
その話の後、スカートをつけてのレッスンは、今まで以上に良い向上心も見えました。
スィッチが押せたかなと思えたほどです。
見ていて太っている子達ではありません。
でも、バレエをするということがどういうことか、どういう体型が良いか、本人たちの憧れもできているはずです。だからこそそこで、今気持ちにストッパーをかけて動かなくなるのはマイナスです。
しっかりと動いて、体も気持ちももうワンランクアップを目指して欲しいと思います。
そして、女性としても優美に優雅に動くことをなびくスカートの力を借りて磨きをかけてもらいたいなと思っています。
YUKI
