心技体のバランス
週末はとても気温が下がりました。寒いのはとても得意ではなく...案の定喉と鼻に変化が起きてしました。
皆さまもどうぞ、お気をつけください。
月曜日の1stクラスでは、どうやら今成長の壁が立ちはだかっているように思います。
先週も、たくさんお話をしました。
そしてこれから先も、バレエを続けたいかどうかも!お話ししたところでした。
ほとんどの子が、大きな壁としてやってくることは【叱られたくない】ことです。
間違えたくない。
失敗したくない。
逆を言えば「褒められたい」。
そりゃそうですよね♡
でも、場面により色々理由はあるけれど、人に失敗はつきものです。
叱られて気づくこともたくさんあります。そして、ダメなことはダメだときちんと理解していくことも大切なことです。
そのためには「そのあとどうすれば良いか」を考えて行動することはとても大切です。
どんな子でも。大人でも同じくですよね。
今日はレッスンの前に、いつもは照れながらも持って来ていたノートを出しませんでした。どうしたのかなと思いたずねましたが、その場でフリーズ。動きもせず口も開かず...。
何度聞いても変化はなし。
「なんでだ??」
何度聞いても無言でした。
さすがに、この態度はよろしくないな。
これってお友達からされたらどうかしら??
ノートを出す出さないよりも先に、お返事をしないことで叱られました。
理由がわかり余計に、今の彼女には乗り越えるべき壁だなと思いました。
レッスンの中で教わったことの中で宿題となっていることがわからなくて書けず、それで叱られるって思ったのでしょう。
だけど、今まさにココを越えてほしいところです。
言えるようになってほしい。そして理解してほしい。それで良いことを。そのあとどうするかが大切なことを。
出来なかったこと
間違えたこと
忘れたこと
今はまだまだ、いけないことばかりじゃないよ。わからないことを放置しても何も解決しませんからね!出来るようにもなりません。
イッパイ恥ずかしい想いも悔しい思いも経験してください。
そこから出来た時の喜びは必ず自信になり、貴女を大きく成長させてくれるからね!!
みんな同じ。
そしてどんな状況でも、聞かれていることに答えないことはどんな人に対しても良くないこと。絶対に「ダンマリ」はダメです。
次回また奮闘しようね!!
今日の次のクラスでも、ダンマリのつもりはなくてもなかなか直ぐには答えない先輩さんもいますが(笑)返事くらいははっきりと届くようにしなさいな...って未だに言われている子もいますよ。
でもこれって、その時の子どもたちの心情がモヤっとしている時が多いことも知っています。
いまのこのクラスで多いケースは
先生からの指摘が、突き刺さってしまったとき
ですね。
こういう時の飲み込みって空気が苦しいというか、喉やら胸やらが何も口にしていないのにパンパンになって声が出ないのよね!!
わかるよ〜〜。
それでも、頑張って「ハイ」っていってみよう。「ハイ」って言った分言われたことがよく残るから。蛍光ペンでアンダーラインを引くよりも強く頭にも心にも残るから!
子どもたち必死に「ハイ」とお返事をして飲み込む訓練中です。
今日もこんなことがありました。
月曜日の今日はいつも通り足のトレーニングから始めました。私も子どもたち一人一人が本当に今まで以上に身体も心も変化しているので、その子の強化したいカラダのパーツもポイントを抑えてアドバイスを送っています。子どもたち自身も、自分の足やカラダが指示通りに動かないもどかしさも感じています。そこに先生からのピンポイントアドバイスも入り、より「う”ーーーー!!!」っと気持ちも当然動きます。(笑)でも子どもたちが反抗しているとか、素直じゃないとかそういうことは今の様子からは全く思いません。いろんな気持ちから切り替えよう、飲み込もうとしっかりと見えています。あとはその感情や感覚そのものにも慣れて、丸っとすんなり頭と気持ちと体に入っていけるようになるかどうかは本人次第ですから、見守っています。
言われた直後に受け入れられる力はダンサーの成長を促進させます。でも受け入れる力は気持ちの柔軟さも当然必要ですが、頭の柔軟さ回転の速さも必要で、さらにはそれを動きに変えなければなりませんから大変です。要求や指摘は、子どもたちが成長していけばいくほど高度になります。ですが、その心技体(心と技術と体)がバランス良く成長をしていけば、高度になっても要求や指摘に応えられるようになります。ここまで成長できれば、プロの道を選ばなくてもバレエをずっと楽しんで続けられるはずですよ。
まずは
気持ちごと受け取り、頭でわかっていることは動きにする!!動いた後に頭を整理する。
さぁ、これからはますます自分次第!!
ただスーッと聞いて動かしてごらん。
越えた後に、気持ちが追いついてくるから。
少し難しいお話でした。
YUKI
