コンプレックスを長所に
土曜日の目白校。 Upperクラス+Jrクラス レッスンを終えて、Jrの子どもたちはポアントのフィッティングに向かいました。ポアントを履いてもう直ぐ1年です。この1年で、出来ることも踊れるようになったことも増えましたし、身体も随分と成長しました。新たなポアントで、今の課題と向き合い歩んでくれると思います。 習い事をする上では、経費もかかります。上達すればするほど消耗品も増えます。特にポアントは、残念ながら消耗品です。仕方がないことです。 でも、これを当たり前とは思って欲しくないと思います。だからこそね、また一生懸命励みましょうね!!それが何よりの感謝の軌跡になっていくと思います。 土曜日のこのクラスのレッスンでは、聞き逃しは油断大敵!!(いつでもそうですが) バーレッスンは単なるウォームアップではありません。 踊るための身体を作る時です。そして、その中で気付いていかなくてはならないことも増えていかなくてはいけません。無駄な説明は一切ありません。聞き逃してしまったら、フロアワークでの動きに、説明を聞いている人と差が生まれることもお忘れなく!! たった1日や1回の一瞬も積み重ねたらどうなるかな...?? 今日は、明らかに説明をたった1回聞き逃してしまった子と、しっかりと聞き理解まで届いた子との間にフロアワークでの動きに差が出たなということがありました。 身体の感覚が良い子は、身体に任せていればある程度出来てしまいます。ですがここから先は、それでは必ず伸びなくなります。今はまだ、その意味がわからなくても今のうちから、聞き逃さないようにすることは絶対に必要です。 そしてもう1つは、出来ていたことが出来なくなったとき。 身体の成長とともに軸がわからなくなり、今までは感覚で出来ていたことも少しずつ出来なくなることも起こりうることです。その時に、自分で目を閉じてしまったらそこから先はありません。 出来ていたことが出来なくなる。 身体のラインが変わっていく。 バレエをしてきた子なら自分の変化に当然気づき悩む壁です。 その時に私は子どもたちに蓋をしないように言います。 見たくない自分をみて、今の自分を認めなさい。 どんなに不恰好でも出来なくても、続けなさい。でも!!その時に!!身体の使い方に頭を使うべきです。だからこそ、一瞬の聞き逃しは要注意なのですよね。 今日はそんな話をしながらレッスンは進みました。 もう1つ!! 高校生の子に【コンプレックス】についてたずねてみました。そして、それは自分の長所にしよう!!というお話をしました。 たとえば 身体のパーツが短いor長い 背が高いor低い 変えられないことを踊りの中でどう魅せるか。 これはとても必要なことになってきます。 先週もお話しした筋力で補う話も含め、自分の相当な研究も訓練も必要になってきます。 でもその分、そのコンプレックスと向き合うことで行ったことは長所にもなり得ますからね。 彼女は毎回レッスンノートにその日の目標を立てています。今日は『魅せ方を考える』ことでした。だからふと、何か考える方向転換が出来れば、いまの彼女なら突き詰めていくのではないかなと思い話してみました。 魅せ方を考えるには、身体の動かし方や使い方には充分気をつけていくだけでも変化します。足が高く上がれば長く見えるわけではないですし、ただ手を広げれば手が長く見えるわけでもありません。その前後の動きにも留意することに今日はアドバイスを留めています