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頑固を貫くには努力も必要ね


子どもたちには、その場にあったタオルを喩えに説明したのですが、たとえば折り紙。最初のひと折を綺麗に折り、次もまた端と端をピシッと折って行くことで綺麗に仕上がります。でも途中で思い立って綺麗にしようと思っても、裏がみえてしまってなかなか美しく折ることができません。最初はちょっとしたズレでも折って行くうちに大きなズレになった鶴が出来上がったなんてことが、私にはよくありました(笑)

今日の最後のクラスのセンターレッスンの最後は、嫌になるほどの基礎練習。でも、子どもたちは一生懸命真っ赤な顔して励みます。楽じゃないんです。でも一人ひとり言われているポイントをその中で気をつけ続けられたらもう一歩先のことができるようになり、美しさは際立っていきます。

なぜ、これが大切か??

子どもたちに、少しわかりやすく説明できないかなと喩えてみたことでした。今日の状況と折り目のズレがなんだか重なったのは、ここ最近で変化し始めた子どもたちの身体の使い方を見て思えたことでもあります。当たり前のことですが、子どもたちが最初のポジションに入った時点で次のことがうまく行くか否かわかります。それくらい最初のポジションは大切で、その先へと繋がっていくのだなと改めて子どもたちの成長を通して思えたからかもしれません。

つまり・・・今日はあまり良いポジションではなかったからその喩えが出たまでです(笑)一言多くてごめんなさい。

もう一つ

今日のレッスンを見て私から見えていた子どもたちの「もうひと越え」の越えるべきもの、子どもたちが行き詰まっているものが少し見えました。グループレッスンではありますが、一人ずつのじっくりな確認の時間も時々入れていきたいなと目標ができました。

バーレッスンでは昨日に引き続き英語も加えながら、昨日とは違う注意もポイントとなるワードと意味をを伝えながら進みました。

センターレッスンでは、身体の方向のポジション(Body positions)の再確認をして、今日はチェックも込めて一人ずつそのままタンジュを行いました。このチェックは、ただ単純に憶えているかどうかのチェックではありません。言うなれば憶えていることは当然のことですから、それ以上にポジション一つ一つの形の確認や方向転換の仕方、足の出し方から目線までをチェックをしました。それと、度胸試しも兼ねてです。どうしても緊張して気持ちが先走ってしまう子は順番をあえて待ってもらいました。待つことで緊張は高まります。それでも待って、待って順番が回ってきた時に落ち着いていつも通りにできる力も今後は必要ですからね。それと、間違えたり失敗した後どうするか、動揺を見せずに続けられるかどうかも大切です。

中には、一人ずつさせたことで、覚えがあやふやだったことがわかってしまった子もします。その子にとっては、大失態だったかもしれませんが、あやふやだったことがわかってよかったと思います。そして、その子が自信にもう一つ繋がらないのはそういうところにあったのです。確かに記憶はあるけれど、とっさに動けないことは、バレエでは「覚えている」とは言えないことに等しい。そして突然一人でさせられて頭が混乱したこともあると思います。

でも!!いずれにせよ、まだ足りていないだけのこと。

わからなければ今日覚えて帰ること。

言われたら即反応できるほど、呪文のように唱えながら方向・手・足・顔すべて動かすこと。他の子がチェックの間もズーーーット続けていました。それでいいです。

お家でも唱えて動かしていらっしゃい。

自分が覚えたり、練習したりしたことは、人前で見せることで磨かれていきます。レッスンはその繰り返しです。でも、これも最初の姿勢も肝心。できないから練習していますし、教わっている身です。そして、先生は子どもたちが今これをさせてどれくらいの状態なのか、正直見なくてもわかってしまったりもします。(笑)このまま続けて最初のクラス

「苦手」「できない」「痛い」「伸びない」子どもたちの思い込みで、面白いほど目が下がりあるいは目が動き、胸が下がり背中が丸まります。そう、自信なんてこれっぽっちも見えないほど。「どうかお願い、見ないでください」姿勢。さっきまで、頑張れていた姿勢は何処へやら??と急に背中がまるまる。でも原因はわかっていました。

「上手にできないから」

そして、ストレッチを少ししていなかったからできない。。。あくまでも想像ですが、やってなかったなって思います(笑)でも、今日はそれを叱りたいわけでもそんなつもりもありませんでした。とにかく姿勢を崩して欲しくなかったからです。Posture(体の姿勢) もAtitude(心の姿勢)も両方ともです。彼女には、姿勢の大切さとそこから見える気持ちの大切さを伝えて持ち直し。たったそれだけですが、やはり見え方は違います。こういう瞬間、つくづく心と体は直結しているなと思います。

もう一つこのクラスで、大切なお話をこちらは再び。

シニヨンです。

どうしても、自分で結いたいのか、私にお願いすることが怖いのか(笑)わかりませんが、シニヨンを自分で結う子がいます。それはとても良いことなのですが、すごく崩れてしまいます。当校では自分で結うのは2ndクラスからです。髪が乱れると集中できないですからね。

でも矛盾していますが、当校は自主性は重んじます。本人たちがやりたい!!ことはできるだけさせます。ですが、その場合はお約束も込みです。彼女にも以前お約束をしました。

「どうしても自分で結うならば、崩れないお団子作る練習をしなさい。ひたすらひたすら練習してきなさい。そうじゃなければ、今は先生に結んでくださいって言ってね。」とお約束をしました。あれから、正直崩れないことはないんです(笑)

今日は、先生もノータッチ。いつもならササっとピンを挿し直したりしていましたが、これでは一向に変化はないなと思い突き放しました。

レッスン途中にお団子が案の定崩壊。直しに必死になるのではなく、今日はそのまま(ポニーテール)のままするように伝えました。そして再びのお約束のお話。

髪を触られることが嫌いな子もいます。(私がそうでした)

そういうこともあって、自分でやりたいのかなと見ていましたが結い直したりすることに抵抗はなさそうです。とにかく頑固な子ではあります(笑)ので、時間を置いてみましたが・・・ちょうど夏休み。

時間はいつもよりもあります。

練習するなり、レッスンの前に時間をかけて結ってみるなり・・・いろいろ自分で奮闘する彼女を見たいな。

と思ってまた時間をかけてみていきたいと思います。

YUKI


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