闘争心は自分へ向けて
今日、子どもたちの2クラス目のレッスンでガツンと叱らずにはいられなかったことがありました。
同時に正直なところ私もガッカリ。
だけど本人の気持ちもわかる。だからこそのタイトルです。
まずは、一旦1stクラス
このクラスの子どもたちのつま先の弱さが気になり、今日はとにかく足先の強化になるようプログラムを組みました。通常も行っているのですが、もう少し焦点を絞って動きはシンプルなことに限って行いました。しかしながら・・・どうやれば彼女たちの末端が強くなるのか・・・
ふにゃふにゃすぎて頭を抱えているのですが(笑)確かに強くはなっているなと、今日は少し感じることができたので・・・安心しました。そしてもう一つは、私の反省です。少しレベルを引き上げすぎてしまっていたのかなと感じました。もう少し簡単なことから彼女たちにもわかりやすく積み上げてあげるべきだなと感じました。これは、彼女たちのレベルが低いとかそういうことを言いたいわけでは決してありませんよ。
しかしながら、最近目が覚めていた後輩さん・・・今日は全くお話が聞けず、どこかへとんでしまっていたのが気になりました。
先輩さんは、先週からまた少しスィッチが入り現在良い意味で継続中です。ですが・・・やっぱり時間がなくても髪の毛は自分で結いたいようで、更衣室から出てくるのに時間がかかるのはまだ改善されずですけれど・・・。しばらく様子を見てみたいと思います。
2クラス目の2nd×3rdクラスの合同レッスン。
バーレッスンは
『順番を覚えること」
と同時に
『先生の伝えたポイントを聞き逃さないこと』の訓練中です。そしてそれを
注意してレッスンすること。
そのため、私も子どもたちにはそのポイントがシッカリハッキリわかるように心がけています。
今日も子どもたちはそれぞれに気をつけられることを気をつけながらもバーレッスン。
プリエという膝曲げから始まるバーレッスンは段々と動きが大きくなっていきます。大きくなっていくにつれて当然足の高さも本来は出てきて要求されます。
ですが...私の方針として
やたらめったら足を上げるようなことはさせていません。
つまりどういうことか...
上半身が傾き、足も内脚、それでも足はすごい上がってる!
とか
ポジションが外れてしまっていたり、膝が曲がったままでも、足をすごくあげなさい!!
なんてことは...絶対に言いません。
ですがきっと...どうしても足を上げたかったのでしょうね。上げてみたかったのでしょう。
どうやってでも、隣の子に追いつきたい
どうやってでも、隣の子より先にポアントを履きたい
その負けたくない気持ち、誰かに勝ちたい気持ちが、そうさせたんだなということはすぐにわかってしまいました。
痛いほどわかります。でも違うよ。誰かに勝つとか負けるとかその気持ちは自分を苦しめるだけだからね。そして、たとえ「勝った」という何かが自分に生まれてもそれはゴールじゃない。そして、それはバレエじゃない。
そしてもう1つは、変わりゆく自分の身体への対処が出来なくなってしまっていることが彼女にとっての今1番大きな壁に、なんとかしたい気持ちが無意識に足をあげるということで起こってしまったのだろうなと思います。
でも、それを良しとは言えません。そして今日見逃すと、明日もきっと彼女は気付かず同じことをしてしまう。そう感じました。
まずは先生の言ってることを守って欲しい。バレエをするにおいて、今日のこのことは絶対にタブーだと私は思っています。
そして一度たりとも、どの子にも、どんな格好でもいいから足を上げなさいなんて言ったことがない。
むしろそれはダメだとずっと伝え続けていたことだからこそ、私もショックでした。
練習に練習を重ねても、今は足踏み状態が続いているように思える子もきっといます。特に3rdクラスは、ポアントを履くという目標を持ったクラスです。だからこそ、もっと目に見えて上手になりたい!!できるようになりたい。一つ上のJrのクラスみたいにポアントを履きたい。踊りたい。
わかっています。伝わっています。
でもなんども言います。ポアントを履くことがゴールなら、諦めたほうがいい。
その焦る気持ちに輪をかけて、身体の変化、重たく感じる身体。
待ってと言っても、焦るなと言っても焦ります。隣の子が羨ましくなる。追いかけてくる2ndクラスにも焦りすら感じる。
そこを越えるためにも、今は嘘だと思っても先生との約束は守ってほしい。「今はやらないで」と言っていることには、その子に対しての意味があることで身体の準備をしているところだったりします。
そのことをもう一度、伝えました。わかってるけど今を焦らないでほしいことも。
どうか彼女に届くように願っています。
先日、発表会の打ち上げで、子どもたちから先生へたくさんの質問を受けました。質問の中にはやっぱりバレエのことがたくさん詰まっていました。
『先生は、何歳でポアントを履きましたか?』という質問はたっくさん受けますが、その日もやっぱりその質問がありました。
A:小学校2年生の時
ポアントを履きました。ですが、早すぎるポアントは身体の成長(骨が未発達のため)に負荷をかけるため世界的には良しとはされていないことなんです。私もこのことは、恥ずかしながら知らない事実でした。
子どもたちには、私自身の経験とともに、早く履いたことで足の太さや変化に悩んだ経験もお話しし、だから今を決して焦らず進んで欲しいと伝えました。
どの子も綺麗な脚をしています。私からすれば羨ましいほど。できれば変わって欲しいと思うことだってあります。そしたらもう一度1からやり直すのに!!と。でも、そんなことは絶対に不可能です。だからこそ、子どもたちのこの綺麗な脚を綺麗なまま筋力をつけて成長させてあげたいなと心から思ってみています。
きっともどかしいはずです。もっとやらせて欲しいのに!!イメージにあるバレエをやってみたいのに!!と思っている子もいるかもしれませんね。
なんでも自分で経験してみなくてはわからないことと思っている私ですが・・・足は変形してからでは遅い。そして太くなってしまった足を変えることは本当に厳しく難しい。
経験してからでは遅いこともありますからね。
だからこそ、簡単にはポアントを履かせられない。そして、履くためにはもう少し我慢も必要。いろんなことの我慢も必要。そして成長期の体はやがて落ち着き動きやすくなれる日がきます。でもそれも今の踏ん張り次第ではないかなと思います。
どうかどうか、焦らないで。
どうぞどうぞ、一旦先生の声を聞いて続けてみてください。
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このクラスのレッスンでは、今日は「動きの質に呼吸を合わせてみる」ことをメインに行いました。子どもたちのレッスンの前にプライベートで大人の方のレッスンもさせていただきましたが、この方にも同じく呼吸を動きの質に合わせて貰いました。早い動きの時は、大人の方も子どもたちもやりやすいけれど、ゆっくりな動きに合わせて息を長く細く吐き続けたり吸い続けることがなっかなか難しい様子でした。
センターレッスンでは、子どもたちはずっと同じパの組み合わせでアンシェヌマンを組み、方向・テンポ・エポールマンの変化を加えながら、呼吸を忘れずに付け加えました。その動きの中で、しっかりと足の強化を取り入れています。
大人の方は、バーレッスンではご自分の骨盤のアライメントに意識を向けていただき身体も頭もフル稼働していただいたので、センターレッスンは少し「発散」!!といろんなアンシェヌマンにチャレンジしていただきました。でもそのおかげで、見えてきた次の課題は大きかったですね。
まずは、お腹を細くしたままできる呼吸法を!!移動中もやってみてください。
子どもたちは
また明日。
YUKI
