ルールはなぜある?なぜ必要??
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ルールはなぜある?なぜ必要??


木曜日クラス。今日は私の中で(結構な覚悟で)決めたレッスン課題は、子どもたち一人一人が【苦手に向き合う】ことです。

日誌のタイトルはそれでも良かったのですが、今日のレッスンを通して私が気づいたこをタイトルにしてみました。

バレエはポジションという決められたルールがあります。すべてポジションで始まりポジションで終わります。子どもたちは、その決められたポジションの練習を積んでいるところです。

順序逆さで

・2nd×3rdクラス

上に記したように、私から子どもたちに1つどうしても取り入れたかったことは

【苦手に向き合うこと】です。

今月のテーマはもちろんありますし。アンシェヌマンは沿って組んでいます。でも...木曜日の子どもたち。

単純に言えば少々根性なし(笑)※言葉が悪くて大変失礼いたします。

みていても、もうそこまで出来ていたら出来るのに!!っていうところで諦めちゃう。我慢できなくて、耐えられなくて保てない。

バランスをとること?

足を高く上げること?

いえいえ・・・まだまだその手前のお話。

ルルベで立ち続けること

ゆっくりアームスを動かすこと

覚えること

続けること

一人ひとり苦手は違えど、もうひと押しが弱いなと感じます。

例えば、どうしてもストレッチが苦手な子。お家でなかなかできない。続かない。やらなくちゃ足が上がらないこともわかり始めたけど・・・やりたくない。が見えるこ(笑)今日はノートにこんな質問

「先生はストレッチをしたくない日がないんですか?」

直球を投げてくれたので、直球で返します。

「あるよ。でもそれ以上に踊れなくなる方が嫌だから、絶対に先生はします」と。

人間ですからね。ありますよ!!やりたくなーい!!何もかもイヤーー!!って日もね。

でも逃げてても足が上がるようにはならない。動き易い身体にはならない。

彼女はわかっているはず。あとはもうひと越え自分で踏ん切るまで先生は「やりなさい」は言わないことにしています。

やりたくないならやらなくていい。先生は、困らないから。

そう、先生だって時々突き放します。

この子は、たまたまストレッチですが、他の子も一人ひとりもう一踏ん張りがみたいところ。

今日のバーレッスンでは、特に子どもたちの「苦手」を目の前に持ってきた時、一人ひとりがどう頑張るのか、その気持ちの持ち方・持ち直し方を見てみました。

バーレッスンは簡単に書くと、し続けることだらけ。そして、今日はもう一つ!!順番を覚えるに当たって、どこまで聞き取れているか・聞き取ろうとしているか・そして自分を貫けるかをみました。

センターレッスンで、ポーデブラで手を動かしたときにバーレッスンで散々気をつけ続けたことの意識がなくなってしまう子どもたちを見て「ん?」と思ったことでした。

そこで・・・

「なぜポジションが決まってると思う?」と聞いてみました。※質問したのは手のポジション

いろいろ答えてくれましたよ子どもたち。

一番に『決まりだから』と答えてくれた子がいました。

当然そうなんです。ポジションというお約束があってのバレエなのでそこは変えられない。ではでは

「でも、なんで決まりを守らなくちゃいけないと思う??」と聞いてみました。

ここでも頑張って子どもたちは答えてくれました。

回りやすいから・顔が見えるから・美しいから・・・

どれも正解だと思います。

昔むかしを遡るとキリがないのですが、ルネッサンス期のイタリアに起源を発するバレエ。そこからルイ14世の時代のフランスで広がり、ポジションも定められていきバレエが画一されてきました。

どんな風にそのポジションが決められてきたのかはわかりませんが、大人になってからよく感じるのは、本当にバレエの動きは無駄がないと思います。すべてのポジションや動きと筋肉の動きが理にかなっていると感じます。

そこを少しずつ言葉に変えられたら子どもたちもきっともっとわかりやすいのだろうと思い勉強しながらまだまだ模索中ですが・・・。

子どもたちには、信号機があるのはなんで??なぜ赤で渡っちゃいけない?

という話も盛り込み伝えました。ポジションというルールはバレエには絶対のこと。でも、そのルールにきちんと従える身体が出来たらもっともっと出来ることも増える事。そのポジションにすんなり入るためのポジションだったり、子供たちが答えてくれたように回りやすいように飛びやすいようにするためのポジションなんだよ。というお話に広がりました。

そしてバレエは基礎の応用だから。バーレッスン最初のプリエとタンジュをしっかりと見直そうね。(応用:わからない子がいたので辞書で調べることが宿題)

バレエを踊る上で決められたことに対して、やるしかない、「そういうものだから」。ずっとそう思ってやまなかった私です。その目標のために自分の身体を作ることがダンサーのお仕事でもあると思います。(私は大したダンサーじゃありませんが笑。)でも、それをできるまでやることは苦にならなかったんです。むしろ楽しかったし、未だにそうです。

ただ、子供たちを見ているとぶつかる壁が気持ちの問題の子が多い。そして出来ない。

気持ちが開ききってないから、辛いことを超えられずもう一つの踏ん張りが効きません。それが何なのか、何がスィッチなのか・・・ずっと探っています。

もちろん一人ひとり違いますが、今日の目標【苦手に向き合う】は、最初は1stクラスの子のために設定しました。この子が、どうしても伝えたことに対してのみこめず、態度に出てしまう。本人はやる気があって、やっているつもりでいることは確かです。態度に出ていないとも思っています。そして、ちょっと逃げるのも上手な子。※言葉が悪くてすみません。

どうやれば叱られないか、どうすれば大人が褒めてくれるかも少々わかっているなとも感じます。(あくまでも私の見解)

今日は「苦手と向き合う」。彼女の苦手は「先生から逃げないこと」(笑)私もトコトン逃さなかった今日です。

でも後から思ったんです。小さくてもこだわりも強めの彼女に、「そうする」「そうしない」「やらない」「やりなさい」をたくさん伝えた後に・・・彼女には「なんでそうしなくちゃいけないか」「なぜお約束を、ルールを守らなくちゃいけないか」を少しでも加えて伝えてあげた方が伝わったのかな・・・と。

今日は、苦手と向き合ってもらうために、進めたレッスンでしたが・・・

少し気づけたことも反省も多い日でした。でもなんだかまだ頭の整理には時間がかかりそうです。

最初のクラスの子のママには見学していただいていました。そして、この日誌を書くにあたり先生の好きに書いてくださいと許可をいただいていますので、書かせていただきました。

YUKI


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