身体の中心線をイメージする
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身体の中心線をイメージする


『イメージする』ことは、経験値なのか!!と、改めて感じる今日この頃です。

例えば・・・ピーマンといえば「青」が浮かび、トマトといえば「赤」を連想する。これもピーマンやトマトを食べたり見たりすることで色を認識して初めて浮かび上がることだったりしますよね。知らなければ、ずっとピーマンはピンクかもしれないし、野菜の仲間ということも知ることはないかもしれません。

当たり前のようなことですが、改めてそんなことを「療育」の中で知り、感じ、考える機会をもらい私も経験して知ったことです。

バレエでは、よく「〇〇なように」「〇〇みたいに」と、身体の使い方や動かし方を表現することが多いです。教える側にはそのイメージが出来ていても子どもたちにそのまま伝わるかは分かりません。なので当然、年齢に応じて連想しやすい身近なものに喩えて言葉にするよう心がけています。

水曜日は、ポアントクラスです。

レベルも上がっているこのクラスですので、身体の表現方法として『イメージ』を膨らましてもらうことも、意識してもらうことも増えます。

今日は、頭をフル回転してもらいバーレッスンをしてもらいました。

私からの課題は3つ。

1つは、今月のテーマ『ドゥミ・ポアント』・・・これに関しては私の導き方や進め方次第のことが大きく左右します。私の仕事は子どもたちがこれを使えるようにすること。

では、子どもたちには組まれたアンシェヌマンの中で、ドゥミ・ポアントがポイントとなること、使うことをしっかりと意識して足を動かすように伝えました。

2つ目が『肩』。月曜日のクラスでも気をつけてもらいましたが、肩が上がったら下げることをまずは癖にする。そして自分でも気をつけること。

3つ目はタイトル通り【身体の中心線をイメージすること】。ただの軸ではなく『中心線』。そこから前後左右に広がる身体の動かし方。自分の身体の真ん中から遠くに引っ張りて足を伸ばしていくようにイメージすることです。つまり身体を立体的に見ること。

これはかなり難しいだろうと予想はしていました。子どもたちが一番難しいのは、『後ろのイメージ』。簡単に言えば、自分の後ろ足がどこにあるか・真っ直ぐ後ろってどういうことか。ここに意識を向けてもらいたかったのです。

ただ単純に【後ろのイメージをする】でもよかったのですが、難しいのは身体の方向が変わった時。正面ではなくクロワゼやエファッセという正面に向かって身体が斜め角度を取った時に、人はたとえ前に出した足ですら中心がずれるのです。横の手ですら、横にはなくなります😆人って面白いですよね。

もちろんこれもまだまだ訓練で気づいていけることではあるのですが、自分のポジションを正確にするステップアップとしても取り入れてみました。

ポアントワークでは、先月から作品の踊りの一つ(ヴァリエーション)を練習に取り入れています。その一部に【真っ直ぐに下がる】部分があります。ここに子どもたちは苦戦中。いえ、苦戦しているつもりは子どもたちの中にはきっとなかったかな・・・(笑)思いの外、下がるという動きが伴っていないことと、真っ直ぐに下がれていないことを私が切り抜き、子どもたちに課題としています。

そこから学んで欲しいことが詰まっているからです。

ただ下がるだけ

ただ真っ直ぐに下がる訳では課題ではありません。

ポアントワークでの課題ですので【真っ直ぐ下がる】ために、必要となることは他にも知らず知らず子どもたちは今日のレッスンでもたくさんいつの間にか経験しています。

さて、次の「イメージ」に繋がる今日のこと。次なるイメージを伝えた時に、子どもたちの今日の経験が自ずと頭の中で連想できるようになるまで、積み重ねたいと思います。

経験値はイメージへ。

イメージはまたさらなる経験値と踊りの広がりへ繋がっていきますように!!

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もう一つ

子どもたちには、一人一人そのつど「ダメだし」とも言われる「注意」をします。

立ち方だたったり、降り方だったり、伸び方だったり・・・それは様々ですが、必ず直さなくては進めないこと。

毎回、ポアントワークの時に言われていることは同じだったりで、落ち込む子どもたち。

すっごくわかります。

今日は、特にポアントワークゆえに足のことの注意が多い。自分の足よりお友達の方が羨ましかったり、見たくなかったり。言えば向き合う子どもたちだからこそもう一度伝えました。

自分の足を見たくないかもしれない。鏡で自分を見ることでガッカリするかもしれない。

でも聞いて欲しい。「ただそれだけ」を一回受け入れて。先生の声をレッスン中にガッカリしないで聞いて、やってみて、ただただ素直に!!

中学生は「素直に」のフレーズにニヤって笑ってましたけどね♡

もうこのクラスは、しっかりと周りも見え始めた上で自分を見ています。だからこそ時に落ち込む。進めてない気がする。それは、子どもたちを見ていたら分かります。

でもこれは

こどもたちがどんな状況でも前を向いて進もうとしているから、かけられた声かけです。

落ち込んだら上がればいい!!

だから一回受け入れてね。ただその声を素直にね(笑)

真っ直ぐな時間をありがとう。

また明日

YUKI


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