YUKI
2021年1月23日
印象的だった成長
① 意識して考えて慎重に出した手足
右手〜と言われてすんなり右手が出せるようになるのは、まだまだこれからです。しかも動きの中でのことは難しい。
だけど、ここに「右」がどっちかな?
と一旦考える
作業を子どもたち自身がするという事も大事な事だと私は思います。
「右手」とか「左足」
というと
「手」と「脚」の出しやすい方を出す
というのが幼児の間は多く見られます。
ユキセンセイと同じ方〜と言えば視覚から捉えられますが、耳への情報だけだと「手」と「脚」は右でも左でもひとまずだしちゃう!
という感じですね。
そこに変化が見られた子がいました。
いつもと同じように、「右手と左脚を出して〜」というエクササイズの時に、一旦その子の動きが止まりました。でも、何か考えているな?
ということはその子の固まった四つん這いの背中から感じました。
そのあとじっくり慎重に伸ばした
右手と左脚
確かに
右手と左脚が伸びてきて、よく考えた!!と
嬉しくなった出来事でした。
意識を始めたのですね。
ユキセンセイの一語一句をそのまま捉えようとしてくれている!!
動いている最中でも、ユキセンセイの声が彼女の耳に届いていることがわかる反応は他にも増えています。言葉と動きが合致してきただけではなく、ユキセンセイの声を聞ける余裕が出てきたことも変化の1つではないかなと思います。
でもこの余裕は、単なるゆとりじゃなく
「レッスンに対する自覚」
と書くとちょっと大袈裟にも聞こえるかもしれませんが、「レッスン」を受けるってこういうこと
が
彼女自身掴めてきたんじゃないかなって思います。
素敵な右手と左脚でした。
バレエの動きの中では、右から〜の準備をするポーズが多かったりする事で、無意識にどちらの足を準備するか
ということも次第に理解できていく事もこれから増えていくと思います。
繰り返しの中で、先に動き出す脚はどっちか。
ということが身体にインプットされるというケース。
バーワークやフロアワークの「準備」の段階で、子どもたちは身につけて行っています。
だーかーら!!
レッスン全てが大事。
と
今日は先輩さんの中で、そこのところをツンツン突かれた子がいました。
踊ることには興味があり、先輩さんという意識も実はとびっきりある子。
なので、レッスンの中ではどんな時も自分で意識を持って行きましょう
を彼女にも少しずつ伝えていきたい事です。
短い時間の中でお説教の時間を入れるのは、「うーん」と思う時もあるのですが、やっぱり大事な姿勢の部分は伝えて理解していかなくてはならない事なので伝えました。
でも、変わったな〜。
って
成長したな〜。
って
彼女の目を見て話していて感じました。
ちょうど1年前くらいかな、
こんな風に個人的にガツンと伝えると
「私はそんなことやってない」
とか
「別にバレリーナになりたくないし」
っていうお返事を受けた事もあります(笑)
でも今日は
「バレエ好き」「踊りたい」
だから
「わかった」
って
素直に真っ直ぐに目を見て答えてくれたことが、いっちばん嬉しかった事でしたよ。
「そうなんだ。バレエ好きなんだ」って本当にユキセンセイは彼女の口から気持ちを聞けて嬉しくってたまらなかった事は書かずにいられませんでした。
大人数のクラスではありますが、今日のその日の一人ひとりの様子は、見落とさないように〜とあちこちに目をつけて感じているユキセンセイです。
その様子を見ていて、やっぱり今日は最初っから意識ややる気に気持ちも身体もついていってるなって言う時はどの子もわかります。
一度殻を破ると、その芽はどんどん伸びてきます。
勇気を持って「ハイ」とお返事をした日から、どんどんレッスンに対しても向上心が芽生えてきて
「わからないから教えてください」
を言ってくれるようになった先輩さんもいます。
その子の姿に自然とクラスの雰囲気も高まり、レッスンが活気あふれた事は確かです。
今リハーサルは、振付を進めている最中なので、子どもたちはきっとその瞬間集中して「わからない」ことが何なのかまだ整理がついていない状態でしょう。
どの子も。
聞けないわけではなく
必死な状態。
(この必死な状態もまたいいのです)
もう少し待ってね!
みんなのわからない部分を一つずつ一緒に細かく練習していく時間を作っていくからね。
そのためにもやっぱりレッスンは大事なチカラを培います。
リハーサルで、いろんな役柄で、出ハケを繰り返す今回の踊りは一人ひとりの意識と集中が鍵を握っています。
その中で一回一回ポイントを実は増やしているのですが、それもちゃんと彼女たち自身それぞれがキャッチしてくれていますよ。
さぁ、あとはセンセイがもっとがんばる時ね!
子どもたちが楽しくリハーサルができるように
そのためには今あやふやなところを一緒に紐解き積み重ねていきましょう。
YUKI