YUKI
2022年8月3日
厳しい暑さが続く中
子どもたちは本当によく通い、このスタジオの中で
奮闘してくれています。
リハーサルが始まってからは、特に。
でもサンサンルールとして
リハーサルの前に必ず【レッスン】はすること!
その【レッスン】の中で、
今日は共通して伝えることになったことがありました。
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LU1stと2ndにて。
伝えた中身は
【姿勢】に繋がることです。
2ndでは、レッスンの動きの合間の姿勢がイマイチ心ここにあらず
な子が数名いて、
ユキセンセイも観察させていただきました。
その中で
1つは
・レッスン前の出来事で単純に疲労している可能性
もう1つは
・言われた注意が思うようにいかず、悩んだり考えたりしているのかな??
という2つです。
当たっているかはわかりませんし、今日は敢えて「何かあったの?」とは聞きませんでした。
ただシンプルに
【準備】までに時間を要したり
【聞く】時の姿勢に気をつけなきゃいけない
という2点に絞り子どもたちに伝えました。
それはなぜか?
バレエは【身体で反応を示す】から。
全てにおいて
聞いているかどうかも
わかったかどうかも
行動に起こして反応しなくちゃいけません。
もうそのことは2ndは、理解しつつあるんです。
ただもう一つお話を付け加えたのは
「何度も同じことを言われると「うるさいなー」って思うことないかな?」
ということ。
お家でも。
ここでも。
【お家】のワードに反応して手があがった子はほとんどでした。(笑)
(そのことすら聞いていなかった子もいたけれど(笑)彼女は賢くて(笑)【聞く】ことをガードしているのですよね。チラホラそんなこともレッスンやリハーサルでも見えています(笑))
でも「うるさいな」と思うことは当たり前にあっていいことです。
それは人にとってみんなあることだから。
でも「うるさいな」と思うということは
「聞けている」「わかっている」ということなので、行動にして伝える!
ということが大事なのですよ。
というお話でした。
その後のリハーサルでは、さっきまでのモヤは晴れたかのような笑顔でイキイキしていてホッとしました。
暑さも関係していると思います。
暑いだけで疲れるし、ボーとするし、イライラもする。
それもいい!
でももっとよかったのは、そこをこの場で【姿勢】【行動】の視点から突かれて、パッと何かが晴れたことです。
この夏休みでグイグイと高まりを見せている子たちも多くいます。
そのまんまの素直なやる気が満ち満ちてきている感じです。
間違えても気にしない!
ようやくそんな姿が見えてきて、今日はとびっきりレッスンの中で
もうこの今の子供たちにしかできない
見せられない可愛らしさが溢れた踊りをしていました。
なんか剥けたね。
小さなことにクヨクヨせずに「踊りたい」が心を素直にしてくれている感じです。
かわいかったです。
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LU1stでは、咄嗟に「1人ずつ」という指示があって
行動を起こした子が1人(サッと準備をした)
数名はモジモジしながら準備をするものの
①1人の子は下がった
②もう1人の子は「準備の場所」の理解ができていなかった
という出来事でした。
②の子は、どんどんみんなに先を越されて少しずつモヤモヤが募っていた感じです。
合間で何度も場所の指定を声かけましたがよくわからなかったのでしょう。
きっと落ち着けばわかったかもしれないけれど、この瞬間!そして自分の思っていたこととは違う展開で余計に耳に届いていなかったかもしれないですね。
一通りを終えて
一旦「ユキセンセイの声を聞いて動くんだよ」
と声をかけました。
「ハイ」と返事はするものの、当然腑に落ちていないかなと感じました。
意地悪ユキセンセイはここで
「わかってないんじゃないの?」
と。彼女の根っこの部分をグサッとさしました。
「無理にハイという必要はない」
と。
彼女にとってはここがポイントだと私は思っています。
「わからない」を言うこと
それと同時に、自分のハートをここで鍵かけないで欲しいこと。
このレッスンの中で、モヤモヤすることはできる限りこの中で一旦切り替えるためにも、
素直にバン!と出させたいなと思っています。
納得できないことも、本当にここではよく耐えようとしている子だからです。
そんな子には(たち)
出来る限りモヤモヤを持ち帰らない。
モヤモヤしたことが
今日の場合だと
「わからない」
「ユキセンセイなんで同じこと言うの」
と思ったとして、
悔しかったり
少しイライラっとしたことも
隠そうと出来る頑張り屋さんだから、隠させず引っ張り出したいと思って突きました。
そしてそんなことを伝えると...
素直にユキセンセイの声かけに意味が「わからない」という
反応もスーッと今日はしてくれました。
(この時、「わかっていそう」なつもりで大人側が声をかけるのは時々、見直していかないとなと思いました。)
あとは2ndと同じような内容ですがもう少しシンプル。
姿勢の前の段階のことかな。
一生懸命な子たちを見る中で感じることは
「わかりません」
でもいいし、
「悔しいです」
でも伝えられるようになってくれたら、少し彼女たちの(だけではないです)ハートももっと楽になって、踊りももっと伸び伸び出来るんじゃないかなと思っていることです。
いろんな意味でYUKI突きを受けて
ユキセンセイに曝け出してみてください。きっと踊りが変わるから。
今日の3クラスは
ほんっっっっとうに踊りもバレエも大好きが伝わります。
だからその大好きな踊り伸び伸び踊れるように
子どもたちのハートのキラキラしたものが外に出てくるように...
と
意地悪なユキセンセイですが、子どもたちと向き合う時間も頂戴しています。
それでもまだまだ
モヤモヤを持ち帰る日もあるでしょうし
それも大事なことですし
モヤモヤ持ち帰ることが時として必要な子もいますけれど...
踊りに磨きをかけていくためにも
ここでまずは曝け出してみる
ということもしてほしい。
そんな時間を私と子どもたちに
時々ください。
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こんな時間をたくさん積み重ね中の3rdは、みっちり基礎で叩き込まれました。
難しくなっているレベルの中で
リハーサルの中で
一人ひとりの行き詰まりが見えた時の声かけがヒットすることも増えています。
このメンバーは、揉まれて強く綺麗になりかけておりますのでしばらく子どもたちとの時間をいただきます。
YUKI